Giorgio Tuma
Entrevista "My vocalese fun fair"
美しい日差しが差し込む南イタリアの古都・レッチェ生まれの若きSSW、ジョルジオ・トゥマ。
ボサノヴァ、ソフトロック、イタリアサントラからインディポップまで、多様な音楽的嗜好をギュッと詰め込んだ“マジカル・ローラーコースター”ポップな 2ndアルバム『マイ・ヴォーカリーズ・ファン・フェア』、デビュー作『アンカラード(スウィンギンポップ・アラウンド・ローズ)』がここ日本でも"プロダクション・デシネ"よりリリースされる事となった知られざる天才アーティストの素顔に、レーベルオーナー・丸山雅生氏が迫ります。
丸山雅生(以下グリーンの文字部分すべて):チャオ、ジョルジオ。僕が言うのも変だけど、ここ日本での『マイ・ヴォーカリーズ・ファン・フェア』、デビュー作『アンカラード(スウィンギンポップ・アラウンド・ローズ)』の発売、本当におめでとう!
ジョルジオ・トゥマ(以下黒文字部分すべて):ありがとう!君やヒロ(※吉本宏氏。ジョルジオ・トゥマの2作品の解説を担当。)に出逢えて、僕はホントにラッキーだったよ。今のこの幸せな気分を言葉になんてできないよ、日本でリリースされる事にホントに憧れてたんだ。
こちらこそ、君や君の素敵な音楽に出逢えてとても嬉しいよ!
早速で申し訳ないけど、日本のリスナーの為に、簡単に自己紹介をお願いします。
OK!僕の名前はジョルジオ・トゥマ。1977年12月に南イタリア・レッチェの近くのナルドという場所で生まれたよ。一緒に活動しているアリス・ロッシは1980年12月生まれだよ。
僕はサッカーチームの名前でしか知らなかったのだけど、ジオが生まれ育った、レッチェはどんなところ?そして君の周りにはどんな音楽のシーンがあるの?
う〜ん、実は僕は自分の街や国が余り好きでは無いんだ…ゴメンね。
でもね、レッチェの音楽シーンは本当に素晴らしいんだ。憧れのバンドや、友達のやっているバンドも沢山あるよ、例えば、僕が曲を提供したGirl With The Gunや、Studio Davoli、大好きなパワーポップバンドのThousands Millions、ドイツのMorr Musicで活躍するPopulousや、ジャンルは違うけど、ハードハウスで世界的に有名¬¬Congo Rock、フォークのThe Brain Olotesterとか、ホントに沢山居る。ポイントとして外せないのは、彼等が皆、僕の友人でもあるステファーノ・マンカの”Sud Est Studio”でレコーディングしている事じゃないかな。
アリス・ロッシについて、その役割などについて教えてくれる?
アリスは僕の古くからの友人で、僕らは驚くほどに共通のイマジネーションを持っているんだ。彼女の描く詩の世界はホントにスゴいよ。僕らは1stアルバム『アンカラード』の時から一緒だよ。
美しい日差しが差し込む南イタリアの古都・レッチェ生まれの若きSSW、ジョルジオ・トゥマ。
ボサノヴァ、ソフトロック、イタリアサントラからインディポップまで、多様な音楽的嗜好をギュッと詰め込んだ“マジカル・ローラーコースター”ポップな 2ndアルバム『マイ・ヴォーカリーズ・ファン・フェア』、デビュー作『アンカラード(スウィンギンポップ・アラウンド・ローズ)』がここ日本でも"プロダクション・デシネ"よりリリースされる事となった知られざる天才アーティストの素顔に、レーベルオーナー・丸山雅生氏が迫ります。
丸山雅生(以下グリーンの文字部分すべて):チャオ、ジョルジオ。僕が言うのも変だけど、ここ日本での『マイ・ヴォーカリーズ・ファン・フェア』、デビュー作『アンカラード(スウィンギンポップ・アラウンド・ローズ)』の発売、本当におめでとう!
ジョルジオ・トゥマ(以下黒文字部分すべて):ありがとう!君やヒロ(※吉本宏氏。ジョルジオ・トゥマの2作品の解説を担当。)に出逢えて、僕はホントにラッキーだったよ。今のこの幸せな気分を言葉になんてできないよ、日本でリリースされる事にホントに憧れてたんだ。
こちらこそ、君や君の素敵な音楽に出逢えてとても嬉しいよ!
早速で申し訳ないけど、日本のリスナーの為に、簡単に自己紹介をお願いします。
OK!僕の名前はジョルジオ・トゥマ。1977年12月に南イタリア・レッチェの近くのナルドという場所で生まれたよ。一緒に活動しているアリス・ロッシは1980年12月生まれだよ。
僕はサッカーチームの名前でしか知らなかったのだけど、ジオが生まれ育った、レッチェはどんなところ?そして君の周りにはどんな音楽のシーンがあるの?
う〜ん、実は僕は自分の街や国が余り好きでは無いんだ…ゴメンね。
でもね、レッチェの音楽シーンは本当に素晴らしいんだ。憧れのバンドや、友達のやっているバンドも沢山あるよ、例えば、僕が曲を提供したGirl With The Gunや、Studio Davoli、大好きなパワーポップバンドのThousands Millions、ドイツのMorr Musicで活躍するPopulousや、ジャンルは違うけど、ハードハウスで世界的に有名なCongo Rock、フォークのThe Brain Olotesterとか、ホントに沢山居る。ポイントとして外せないのは、彼等が皆、僕の友人でもあるステファーノ・マンカの”Sud Est Studio”でレコーディングしている事じゃないかな。
アリス・ロッシについて、その役割などについて教えてくれる?
アリスは僕の古くからの友人で、僕らは驚くほどに共通のイマジネーションを持っているんだ。彼女の描く詩の世界はホントにスゴいよ。僕らは1stアルバム『アンカラード』の時から一緒だよ。
君が音楽を作るようになったきっかけは何?
そうだねぇ、僕の人生を永遠に変えちゃったのは、The Clashの「サンディニスタ」。初めて聴いたのは12才の時だったよ。それから11年後、23歳の時にギターを弾き始め、曲も書き出したんだ。ちょうどその頃僕は、ローズと言う女の子に恋をしてたんだけど、そんな気分で曲を書き始めたんだよね。そう僕にとっては“恋”がきっかけだったんだ。
恋心が歌を生み出す原動力になっていたんだね!?
音楽を作り始めた当時、よく聴いたり、影響を受けたアーティストはいたの?
確かに曲を書くようになったきっかけは“恋”だったよ…
しかも“失恋”だったなぁ。その当時は、Nick DrakeやTim Buckley、大好きなStereolab、Curtis Mayfield、スウェーデンのKomeda、Marcos Valleに、A.C.Jobim、Motorpsycho、Kings Of Convenienceなどを聴いていたんだ。そうそう、イタリアサントラの名曲達をコンパイルした”Easy Tempo”シリーズは全部聴いてたよ。
まさにグッド・ミュージックだね。
ジオの作品は、全てオリジナル曲で構成されているけど、曲を作る時に最も大切にしている部分があれば教えてください。
僕はいつでも、自分の“心の中”を描こうとしている。純粋にシンプルなメロディ、色彩感みたいなモノを大切にしているよ。言わば、僕の曲は“希望”で一杯って感じかな?
なるほど、希望で一杯だなんて、まさしく君の音楽そのものだね。
メロディやアレンジの素晴らしさは勿論のことだけど、ジオ達が作る音楽は、それらにマッチしたフェアリーで愛らしい歌詞も魅力だよね!キミ達が歌詞を考えるとき、どういうアプローチをしているの?
ありがとう!歌詞を考える時、僕はいつも言葉に出来無いような思いを表現したいと思っているんだ。例えばそれは、優雅さ、自分の子供の頃のおぼろげな記憶、表現し難い色彩、あるいはカラー/モノクロの入り交じった光景とかね。
君が音楽を作るようになったきっかけは何?
そうだねぇ、僕の人生を永遠に変えちゃったのは、The Clashの「サンディニスタ」。初めて聴いたのは12才の時だったよ。それから11年後、23歳の時にギターを弾き始め、曲も書き出したんだ。ちょうどその頃僕は、ローズと言う女の子に恋をしてたんだけど、そんな気分で曲を書き始めたんだよね。そう僕にとっては“恋”がきっかけだったんだ。
恋心が歌を生み出す原動力になっていたんだね!?
音楽を作り始めた当時、よく聴いたり、影響を受けたアーティストはいたの?
確かに曲を書くようになったきっかけは“恋”だったよ… しかも“失恋”だったなぁ。その当時は、Nick DrakeやTim Buckley、大好きなStereolab、Curtis Mayfield、スウェーデンのKomeda、Marcos Valleに、A.C.Jobim、Motorpsycho、Kings Of Convenienceなどを聴いていたんだ。そうそう、イタリアサントラの名曲達をコンパイルした”Easy Tempo”シリーズは全部聴いてたよ。
まさにグッド・ミュージックだね。
ジオの作品は、全てオリジナル曲で構成されているけど、曲を作る時に最も大切にしている部分があれば教えてください。
僕はいつでも、自分の“心の中”を描こうとしている。純粋にシンプルなメロディ、色彩感みたいなモノを大切にしているよ。言わば、僕の曲は“希望”で一杯って感じかな?
なるほど、希望で一杯だなんて、まさしく君の音楽そのものだね。
メロディやアレンジの素晴らしさは勿論のことだけど、ジオ達が作る音楽は、それらにマッチしたフェアリーで愛らしい歌詞も魅力だよね!キミ達が歌詞を考えるとき、どういうアプローチをしているの?
ありがとう!歌詞を考える時、僕はいつも言葉に出来無いような思いを表現したいと思っているんだ。例えばそれは、優雅さ、自分の子供の頃のおぼろげな記憶、表現し難い色彩、あるいはカラー/モノクロの入り交じった光景とかね。
そういえば、Os Tumantesと言う君のバックバンドだけど、このネーミングは君の好きな(だよね?)Os Mutantes(※1960年代から活躍するブラジルの名バンド)から来てるの?
その通り!このネーミングはブラジルの偉大なバンド、“オス・ムタンチス”をもじったモノだよ。僕は自分のバックバンドを、親しみを込めて、“オス・トゥマンテス”って呼んでるんだ。彼等も1stアルバムの頃から一緒に活動しているよ。
やっぱりそうだったんだね!
さて、1stアルバム『アンカラード』はインディポップ的なにぎやかさと、君の多様な音楽エッセンスが入り交じったとっても“カラフル”な作品だけど、どうしてこのタイトルにしたの?
僕にとって『アンカラード』は、カラーであって、モノクロの作品でもあるんだ。つまり、僕は『アンカラード』を作っている時、ポジティブな状況にあった訳では無かったから、ポジティブでカラフルな曲を作ろうとしたんだと思う。その反面、自分の心情を映すメランコリックなモノクロの部分も当然含まれているハズだよ。だから、モノクロであって、カラーでもある。だから『アンカラード』って言うタイトルは完璧だと思ったんだ。
なるほど、タイトルの謎が解けたよ。
フレッシュな空気に満ちた1st『アンカラード』と、よりコンセプチャルな2nd『マイ・ヴォーカリーズ・ファン・フェア』。サウンド的には、後者はよりボサノヴァや、ソフトロック的なアプローチが見受けられるけど、もし、技術面以外、具体的にはその時の“フィーリング”でこの二つの作品に何か大きな違いがあるとしたら何?
確かに、『マイ・ヴォーカリーズ・ファン・フェア』は、サウンド面では『アンカラード』よりも優れていると思う。もし大きな違いがあるとしたら、『マイ・ヴォーカリーズ・ファン・フェア』は、僕にとっての二人の偉大なアーティストへのオマージュでもあるって事だね。それは、Antonio Carlos Jobimと、Brian Wilsonの事なんだけどね。
ジオの音楽からは、ジオが大好きで感銘を受けた音楽の要素がふんだんに感じ取れるのだけど、特に自分の曲の中で、“メロディ”に関して大好きで、大切に感じている曲はある?
そうだなぁ、僕は「Sirens Play For Us」、 「Let's Make The Stevens Cake」、「Ml Db」が好きだなぁ。後はGirl With The Gunに提供した2曲、「In The Sushine」、「Hiding Place」も好きだよ。
きっと沢山の影響を受けたアーティストが居ると思うのだけど、そんな中でも強く影響を受けたアーティストを教えて。
これ、スゴい長いリストになっちゃうけど大丈夫?ただ、いつも僕の心の中に居るアーティストに絞り込むとしたら、Nick Drake, Tim Buckley, Tim Hardin, Marvin Gaye, The Clash, Stereolab, Curtis Mayfield, Brian Wilson, Piero Piccioni, Piero Umiliani, Armando Trovajoli, Komeda, Burt Bacharach, Miles Davis And John Coltrane, Henry Mancini, Juan Esquivel, Les Baxter, Antonio Carlos Jobim, Marcos Valle, Van Dyke Parks, Dusty Springfield, Astrud Gilberto。それに、Sufjans Stevens, Motorpsycho, Sean O'hagan And High Llamas, Beirut, Sondre Lerche And J. Dilla, Pharrell And The Neptunes, Kanye West, Q Tip, Talib Kwely辺りのヒップホップも大好きだよ。
うーんスバラシイ!思いっきり親近感が沸いちゃうね!
じゃあ、日本のアーティストで好きなアーティスト、影響を受けたアーティストはいる?
もちろん沢山居るよ!Pizzicato Fiveを筆頭とする”渋谷系”のアーティストは大好きで、特にCorneliusにはスッゴク影響を受けてるよ。他にも、Acid Mother Temple, Boris, Melt Banana, Boredomsとか。この辺の日本の音楽はホントにスゴいよ。とにかくワンダフルでファンタスティック!
僕はいつか君のギグを日本で観る事を夢見ているのだけど、日本という国に対するイメージはどう?
ホント?それって僕にとっても本当に大きな大きな夢なんだ!僕はとにかく日本が大好き。日本の人達は優れたアートやカルチャー、音楽、建築物もそうだし、優れたテクノロジーを持っていて、さらには日本の人達が好むワンダフルな物事全てを含めて日本が大好きだよ!
日本でのギグは、ぜひとも実現させたいね!
では最後に、日本のリスナーに向けてメッセージをお願いします
今回2枚の作品が日本でリリースされる事を本当に誇りに思っているよ。もし日本のリスナー達が僕の音楽を気に入ってくれて、楽しんでくれたら、この上なくハッピーだよ。これって、僕の人生の中でも最高にの出来事だと感じているんだ。本当にありがとう!!!チャオ!!!
とにかく自然体で、陽気なジョルジオ。その音楽活動のきっかけが“失恋”だったなんて驚き&痛快ですが、それもイタリアと言う国の、と言うかジョルジオ・トゥマと言う才能の大きな魅力の一つなのでしょう。
既に構想が完成しつつあると言う新作にも期待・大ですが、まずは彼が吹き込んだ2枚のアルバム『アンカラード(スウィンギンポップ・アラウンド・ローズ)』、『マイ・ヴォーカリーズ・ファン・フェア』に刻み込まれた素晴らしいメロディと、優雅なアレンジ、折り重なるハーモニーとフェアリーな詩の世界を心ゆくまで満喫してください!
新譜My Vocalese Fun Fair
イタリアの映画音楽やソフトロック、ネオアコ、ボサノヴァ〜ブラジリアン、ギター・ポップを浴びて育ったシンガー・ソングライター=ジョルジオ・トゥマ。アントニオ・カルロス・ジョビン、そしてブライアン・ウィルソンへのオマージュでもある最新作は、ドリーミィなポップセンスで仕上げた極上ソングブック!神戸プロダクション・デシネからのリリース。さらに詳しい記事はこちら
Giorgio Tuma [HMV]
foto: Archivo Elefant
Giorgio Tuma [HMV]
foto: Archivo Elefant
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